サパテアード(Zapateado)
サパテアードは複数の異なるリズムが同時に演奏されるポリリズムのグループに属するフラメンコの曲です。フラメンコの典型的な踊りの一つです。
主な特徴はパーカッションとしての基本的なサパテオ(足を踏み鳴らすこと)の使い方です。サパテアード・フラメンコの起源は大西洋文化交流の中にあったようです。北アメリカのタップダンスやメキシコ、コロンビア、ベネズエラ、キューバのサパテオなど多くのアメリカ大陸の国々ではサパテオに似たものが存在しています。
カディスのサパテアードは最初に起こったサパテアードの一つです。1850年10月の新聞によると、ホセファ・バルガスというバイラオーラは、今日私たちが知っているようなサパテアードの先駆者の一人でした。サパテアードには、リズムの豊富さからタンギージョのポリリズムが取り入れられました。タンギージョは4分の2拍子と4分の3拍子を重ね合わせているので、サパテオには理想的ということになります。
今日、サパテアードはバイラオール達の間ではあまり使われませんが、ギター演奏では演目の一つとしてよく演奏されています。